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  • 執筆者の写真栗原誠

税理士独立への道 ~税理士試験~

町田市の税理士くりはらです。


前回からの続き

ようやく税理士になるため税理士試験を目指すことになりました。


 税理士試験 


税理士になるには、税理士試験に受かればいい。(実はほかの方法もあった)

会計科目は、簿記論と財務諸表論の2科目の合格が必要。

税法科目は、法人税法、所得税法、相続税法、消費税法などから必須を含めて3科目の合格が必要。

科目ごとの合格率は10%~18%くらい。


仕事をしながらでは時間がかかる。なるべく最短で取りたい。

ならと調べると、大原簿記学校の本校では全日制というのがある。

ここなら最短で取れそう、じゃあ入ろう、となりました。


仕事は?となりますが、最初に採用してもらった事務所で未経験、無知識の私はあまり役に立てず、これは勉強が先だと痛感し1年ちょっとで退職、大原の全日制に入りました。


入学前に適正検査を受けて、3科目受験組に入ることになりました。

10年超の受験生活で最もきつかったのはここだと断言できます。

その日の理論を覚えないと帰してもらえないし、毎回ミニテストがあるし、定例試験の結果は名前付きで張り出されるし、大変でした。そしてみんな私よりだいぶ若い。。

ただ、ここで勉強仲間が出来たのが10年超を耐え切れた要因だとも断言できます。

そしてこの時の仲間たちと今ともに仕事が出来ています。


惨憺たる有様ですが、以下が私の受験歴です。


平成19年は簿記、財表、消費を受けて、財表合格

平成20年は簿記と消費を受けて、簿記合格

平成21年は法人、相続、消費を受けて、不合格

平成22年は法人、相続、消費を受けて、不合格

平成23年は法人、相続、消費を受けて、消費合格

平成24年は法人、相続を受けて、不合格

平成25年は法人、相続を受けて、相続合格

平成26年は法人を受けて、不合格

平成27年は法人を受けて、不合格

平成28年は法人を受けて、不合格

平成29年は法人を受けて、法人合格(官報合格)


全科目、最初は大原で勉強し、法人以外はすべて大原で合格しました。

法人は平成27年頃からはTACで勉強し合格しました。

平成27年以降は講義の受講は完全にやめてテキストの独習と試験の提出採点のみでした。

(仕事で疲れて講義を聞いても結局寝てしまうので、自分で読んで覚えることにしました)


試験が長期化した要因の一つは多科目受験だと思います。

特に法人、相続、消費は理論を回すのがしんどかったです。

試験合格のためなら1科目ずつ確実に合格を目指した方がよいと思います。


しかし合格を待っていると、まだ未学習の税法科目が実務でよくわからないことになり苦労します。

私は一通り学習してから仕事復帰したので、実務では最初の時よりだいぶ困らなくはなりました。(精神的には専念より仕事をしながらの方が控えめに言っても10倍は楽です)

ただ、実務は勉強とやはり違うので、実務で経験しないとわからないことが山ほどあります。


そして、税理士試験の勉強して最初は知らなかった(知らなくてよかった)のですが、税務署OBは何年か勤めると税理士になれたり、もしくは一部科目免除があるとか、大学院(マスター)に行って論文を出すと一部科目免除があるとか、(今はないが)ダブルマスターだと無試験で税理士になれたとか。また近年こういった免除者の人数が試験合格者よりも多いと聞きます。


税理士というスタートラインに立ってしまえばどのルートでも関係ないので、もう一回受験しろと言われたらちょっと考えてしまいますね。

私の税理士試験は30代と重なるのですが、文章にするとたった1ページですね。

税理士試験は(やめるくらいなら)試験に拘らず早く終わらせた方がよいと思います。




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