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  • 執筆者の写真栗原誠

税理士独立への道 ~事務所勤務から独立開業へ~

町田市の税理士くりはらです。


税理士試験は会計事務所在職中に合格しましたが、平社員から所属税理士、そして開業への決断までです。



 会計事務所勤務① 


一度、会計事務所に勤務後、専門知識の不足を痛感し、いったん税理士試験の受験に専念し、簿記、財表(就職前に受験済みだった消費も合格)合格後に再就職しました。

この事務所は個人の資産家と社会福祉法人の顧問先が多い事務所でした。

ここで資産税の基礎を学ぶことが出来たのが今に繋がっています。今は違うかもしれませんが、当時は土地の財産評価の際は公図を貼り合わせて、想定整形地を専用の定規で測ったりして結構面白かったです。

それなりに財産評価をさせていただき、相続税の申告書もいくつか作成させていただいたのでとてもよい経験になりました。

いきなり社会福祉法人だったので最初はよくわかりませんでしたが、公益性の高い法人なのでそこで働く職員の皆さんは尊敬できる方たちばかりでした。

社会福祉法人会計もわかってくると面白い部分がありましたが、法人税の合格を目指していたので一般の法人に携わってみたいという気持ちが強くなりました。

ここでの担当顧問先は15社程度、資産税関与は30件程度、相続税法合格


 会計事務所勤務② 


次はバリバリ法人相手の事務所でした。

平均毎月法人決算が5社くらいある上に、所長が提案業務を重視していたので、顧問先に提案できる事はないか常に考えていました。

短期間に多数の法人決算の経験値を積めたのは非常に大きかったですが、激務だったので税理士試験の合格を目指すのは厳しかったため1年半で転職。

ここでの担当顧問先は60社程度、科目合格なし


 会計事務所勤務③ 


最後が法人も相続もやっているバランス型の事務所でした。

相続税法は既に合格していたので、まずは法人税法の合格のためにも法人をメインでと考えていました。最初は前任からの会計処理がめちゃくちゃな会社やお世辞にも質がいいとは言えない会社ばかりを引き継いだので当初数年はかなり苦労しました。ただ、おかげで対応力や何とかするしかないという力は非常に磨かれたと思います。

ここではほぼ独学で法人税法に合格し官報合格し、所属税理士となったのですが、基本的には合格前と大きく変わりませんでした。ただ、だんだん大きな案件や難しい事例を考えさせていただくようになってきてやりがいもあったので、正直このまま所属税理士でいいかなと思っていました。

ただ、法人税法に合格し相続案件にも携わっていきたかったのですが、相続案件は女性のみで行う(所長は男性)という感じで携われないということでやりたいことがやれないもどかしさが生まれてきました。

ここでの担当顧問先は25社程度、法人税合格(官報合格)


 開業への決断 


仕事は好きで担当顧問先ともそれなりに良好な関係が築けていたと思いますが、やりたいことが出来ないなか職場の人間関係にも非常に悩みました。

そもそも税理士を目指した原点が、独立して自分の実力を試したい、ということでした。

また自分も経営者となって、経営者に近い苦労をすることで経営者の気持ちにこれまで以上に寄り添えるのではないかという思いでした。決断は意外とあっさり出来ました。


何かを決断するとき、出来ない(失敗する)ことを考えていては決断できない気がします。(計画は必要だと思いますが)

空手を始めたときも税理士試験を目指した時も独立開業を決断した時も出来ないことはなぜか全く考えていませんでした。

空手なら(2年で)黒帯になること、税理士試験も(2年で)合格していること、独立開業は事務所を構えて開業税理士として活躍していることしか考えていません。

実際には空手は3年半、税理士試験は足掛け12年と想定よりもかなり時間を要しました。

決してプラス思考の塊とかではなくむしろマイナス思考ですが、やろうと思ったことはなぜか非常に楽観的になります。


ただ、最後の事務所を辞めるときは絶対に後ろ指を指されるような辞め方はしたくなかったのと、辞めることで迷惑をかけるのは間違いないのですが誠心誠意出来る限りのことをして去りたいとだけは固く思いました。元来そこまで義理堅い人間ではなく、割とテキトーなところもある自分ですが過去に一片の曇りも持ちたくなかったですし、今でも曇りはありません。





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