町田市の税理士くりはらです。
お花見の時期も終わり、あともう少しするとGW(ゴールデンウィーク)ですね。
会計はソフトが進化したことでだいぶ便利(ラク)にはなりましたが、会計は考えて処理すべきことががとても多いです。簡単に私の考えを書いてみたいと思います。
経理と会計の違い
どちらも似た言葉ですが、経理は日々の請求や支払業務など実際のお金の動きに関する業務を行い、会計は会社の日々の取引活動を帳簿に仕訳として記録していき最終的に貸借対照表や損益計算書などの財務諸表を作成し報告する業務を行うイメージです。
会計には、会社外部への情報提供を目的とした「財務会計」(義務)と会社内部への情報提供を目的とした「管理会計」(任意)などがあります。
一般に会社は成長してくると、予算管理や原価管理などの必要性が出てきて、自然と独自の「管理会計」を導入して行うようになっていきます。
自計と記帳代行と経理代行
経理も会計も自社で行う「自計」が多いですが、経理は自分で行い、会計は外部に「記帳代行」を依頼されることもあります。まれに経理も外部に依頼する「経理代行」というケースもあります。
せっかく自社で経理人材を採用し育成しても、突然の退職や休職により経理や会計がストップしてしまうこともあります。そのたびに採用・育成を繰り返す手間や労力と昨今の採用難を考えると、外部に「記帳代行」を依頼して切り離すのもありかなと最近は思います。
会計はカンタン?
何も考えずに1枚1枚の領収書を帳簿に記入していくだけならば、間違いなくカンタンです。
ただし、完成形である財務諸表(貸借対照表や損益計算書など)は最終的に外部に報告(提出)することになります。
会社の財務状況や業績を正しく反映した財務諸表を作成するには、各種の会計基準等の基準を満たした会計処理を積み上げていかなければなりません。
とてもではないですが、いまだに私には「カンタン」とは思えません。
ただ、上手に会計ソフト(クラウド会計など)を活用することで負担を減らして「ラク」にすることは可能です。
おわりに
この世界に入って18年、それなりに多くの経営者を拝見してきましたが、安定して結果を出せる経営者は数字の感覚が非常に強いです。
経営者にはなるべく経営に集中していただきたいので、細かく会計のキマリなどを知っておく必要はないですが、大まかにでもその時の自社の財務諸表の数字は把握しておく必要があります。もし、この面倒くさいこと(経理や会計)をやってくれる方が自社にいたら、今のご時世ではとても貴重な存在なので大事にしていただけたらと思います。
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